ベジ人vol.01 余語啓一さんに会ってきました。(1) | ベジタブルミー!

ベジ人vol.01 余語啓一さんに会ってきました。(1)

さてさて、長かったGWも終わりましたね。

早いものです。GW中は色々と

ベジーなことをしていました。

ちょっと時系列がバラバラになりますが
どんどん書いていきますね。

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5月7日。はるばる名古屋へ

気になるベジタリアンショップへ行ってまいりました。

先日取り上げさせてもらった「かるなぁ 」さんです。

(株)かるなぁ 専務取締役 余語啓一さん



「かるなぁ」さんはベジタリアンの間ではとっても有名なお店。

サイトで取り扱っている商品をごらんいただければお分かりいただけると思いますが、

ベジタリアンの人にとっては本当に助かる品揃えになってます。


ということで色々、余語さんとお話してきました。

今回はその様子を二回に分けてお送りします。


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■ベジーな皆さんはつながってました


ゴリ:
「余語さんもベジタリアンなんですよね、

いつから菜食中心の食生活になされたのですか?」


余語さん:
「かれこれ15年前ですねぇ・・たしか23、24の頃かな。」


ゴリ:

「そ、そんなに長いのですか!それに23、24といえば僕と同じ年齢ぐらいです。

どうしてベジタリアンになられたのですか?」


余語さん:

「実はその頃結構深刻な病気を患いまして。

医者から『野菜中心』の生活にしなければ治らない

と言われたんですね。」


ゴリ:

「なるほど、そういう理由があったのですね。」


余語さん:

「そこから菜食生活を取り入れたところ

血圧が1/2ぐらいにまで下がって驚きました。

それを続けているとしっかり病気が治ったんです。


それからはずっとベジタリアンですね。

こういう経緯があったのでお肉を食べようという気は

やはりおきないですねぇ。」


ゴリ:

「確かに病気が理由だったのであれば

無理もないですよね。」


余語さん:

「そうですね。

その時からベジタリアンの人と知り合いになっていきました。

で、ベジタリアン同士ってすぐ仲良くなるんですよ。

仲間が増えることで色々と情報交換ができるようになるんです。」


ゴリ:

「確かに野菜だけの生活をするとどこで食べればいいかとか

本当に困りました。」


余語さん:

「そうでしょう。僕たちも同じ悩みを抱えてました。

特に和食で多用されているダシとかも駄目なので

本当に食べれるものがなくて困っていたのです。


そこでベジの仲間同士で出資して、

商品を作っていったのです。

まずは魚を使っていない「ダシ 」。

そういう風にして『かるなぁ』が出来ていったのです。



最初は全く営利団体としてやっていくつもりはなくて

自分たちにとって必要なものを作っていく感じでした。」


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■ベジタリアンと思想的な背景



店内の様子。映っていませんがこの日は近隣の奥様方で盛況でした。


ゴリ:

「(商品を眺めながら)すごいですねぇ・・ほんっと色んな種類がありますね

大豆でできたチキン、ソーセージに、ハム・・」


余語さん:

「大豆でできた『するめ』もありますよ(・∀・)」



ゴリ:

「しょえッ!す、すごい・・( ; ゚Д゚)

こんなものまであるのですね。

こういうのはどこで作られているのですか?」


余語さん:

「んーと、そうですね大豆系食品ですと『不二製油 』さんが有名ですね。

他にも色々ありまして・・こちらのグルテンミートは

三育フーズ 』さんですね。



あとこちらは麺。

小麦粉と植物油脂で作られていて卵は使われていません。

これは台湾の『MEWONG食品』さんのものです。

向こうの日清食品さんみたいな会社です。」





ゴリ:

「へー色んな会社があるのですね。」


余語さん:

「ちなみにこのMEWONG食品さんの食品には

五葷(ごくん)と呼ばれる野菜は含まれていません。」


ゴリ:

「ごめんなさい、五葷って何ですか?」


余語さん:

「『にんにく・にら・玉ねぎ・らっきょう・あさつき』などの

「辛くて・臭いの強い」野菜を指します。

この五葷を含まないのは仏教の教えからです。

一般的にこの五葷を避けるベジタリアンの方々を

チャイニーズベジタリアンと呼ぶんですよ。


ゴリ:

「へえー。そういう背景があるのですね」


余語さん:
「野菜そのものの味を生かした料理のことを『素食』といいます。

これも仏教の文化からなのですが、台湾には

『素食』と看板に書かれたお店や屋台がたくさんあります。

大手スーパーにもこういう食品は絶対置いてありますし、

こういうものがマジョリティを占めているんです。」


ゴリ:

「なるほど。宗教という背景があって食生活もだいぶ違うのですね。」


余語さん:

「会社ごとにそういう思想的な背景があるんです。

例えば先ほどの三育フーズさんはキリスト教系列のため

『五葷』が含まれる食品もあります。」


ゴリ:

「いやーすごい勉強になります。(´ー`)」


余語さん:

「最近はヨガが流行ってますがヨガでも五葷を含まない食事が

推奨されていますね。


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かるなぁができる過程や、

ベジタリアンの思想的な背景など

勉強になるお話がいろいろと聞けました。


次回は「菜食」が美容と健康の観点から見直されてる点について、

そして「ベジミ弁当」に関してのお話の模様をお伝えします。

お楽しみに。


最後にベジミとしてはこのインタビューを通して

ベジタリアンや野菜にまつわる色んな文化・歴史等を

読者の皆さんに伝えていければと考えています。


ベジタリアンになれ!というメッセージを送るつもりはなくて、

野菜にまつわる色んなことを伝えることがこのブログの目的です。


今回のインタビューを通してご意見・ご感想いただけると幸いです。

皆さんどんどんコメント・トラバ宜しくお願いします。