半農半X 塩見 直紀さんとお会いしてきました。vol.03  | ベジタブルミー!

半農半X 塩見 直紀さんとお会いしてきました。vol.03 

 


おまたせいたしました。
半農半X塩見さんとのお話の続き第3弾です。


「ぷりこらーじゅ」?田んぼにはチャンスがいっぱい


それにしても塩見さんの家、とてもいい雰囲気でした。
ほんとうにゆったりとした空気が流れていて。
いつまでもそこにいたくなるぐらい気持ちが良かったです。(・∀・)


ここでお話した内容は、自分にとって仕事の範疇を超えた
とってもだいじな話でした。


きっかけは塩見さんの次の一言


「ゴリさん、プリコラージュって知ってます?」


ご存じない方もたくさんいらっしゃると思いますので、簡単に説明しておきますね。
(にゃんころさんのご指摘通り、簡単な言葉でつたえよう。)


プリコラージュとはひとことでいうと
「問題を解決するために、いまあるものでなんとかやっちゃおう!」という考え方です。


そもそもは民俗学者のレヴィ・ストロースさん、という方が民族の研究をしているときに気づいたのがきっかけでした。近代人は問題に対して、「新しい」モノ、「新しい」考え方でなんとかやり過ごそうと考えがちだけど、民族はそうではない。ありあわせのもので何とかやっていこうというのが、自然な考え方のようだ・・


というのがプリコラージュの意味合いですね。


で、ゴリ。このプリコラージュ、大阪の国立民族博物館でつい先日まで行われていた展覧会「きのうよりワクワクしてきた 」でのテーマでもあったので気になっていたのです。だから塩見さんからこの言葉が聞かれたのには驚きました。


でもこれ、よくよく聞いてみると、とても合点いく話だったのです。


「例えばねここ綾部では、使われてないモノがいっぱいあるんですよ。
前回のエントリでも書いたように田んぼ、農具なども余ってますし、
かんばつ材、石臼、車輪、とかがそこらへんに落ちてたりするのです。」


これをそのまま捨てるのはあまりに「もったいない」。
何かに使えないだろうか。


役所はどんどん新しい設備、新しい仕掛けを作ります。
時にそれはその街のニーズとはあまりにもかけ離れたものとなります。
そうすると作っただけ、余剰が増え、無駄が生じていくわけです。

そういう事柄に対して

「こんなんいらんがな!」


と思うことってよくありますよね。


つまりレヴィ・ストロースのいう
近代人の考え方ととても近い発想なんです。
街に人を呼び込むためにどんどんエンターテイメント用の施設を
開発していこう!という発想。


「それとは逆の発想が必要だと思うんですね。
先ほどもいったように余っているものがたくさんある。
それを資産だと思って、新しい用途を見つけてあげれば
十分魅力的な街になっていくのだと思うのです。


たとえば先日、ある農家の方が車輪を花壇に見立てて
オブジェにしていたのです。
それがとても美しくて、感動したのを覚えています。
ああいう芸術的な感性がもっと綾部のような街に
必要だと思ってるんです。」


そして、まとめとして
若い人、アーティスト肌の人、クリエイターの卵のような人が
もっともっと綾部のような田舎に来てくれたらと思います。


田舎で使われてないモノが、彼らなりのフィルタを通すことで
様々な使い方が生み出されていくかもしれない。
そうすればどんどん街が活性化されると思うんですね。


田舎って可能性がたくさんあるんです。
だからもっともっと田んぼに遊びにきてほしいですね」


いやー、面白いじゃないですか。(・∀・)


「今あるモノでやってみる」


という発想はこれからの時代のキモかなと勝手に考えています。
先日もう一つの仕事であるアメブロ関西
リノベーション事業を行っている会社アートアンドクラフトさんへの
取材
をしたのですが、その時感じたモノととても近いことを感じました。


正直な気持ちを書いておくとこの話をして、
ゴリは個人として是非何かやりたいと思いました。


企画室終了後のベジミ(名称変更予定)ではこの「プリコラージュ」をテーマにした
活動をしていきたいなぁと考えています。


まだまだここらへんは塩見さんと打ち合わせしなければいけませんが☆





さて、塩見さんとのお話は次回でラストです。

それにともない、このベジタブルミー!というブログのまとめを
書きたいと思います。


今日、明日でたまりにたまったコメントのお返事もやっていきます。




本当にいつも見に来てくれてる皆さんに
感謝の気持ちがいっぱいです。
皆さん!ほんっとにありがとうございます!


最後まで応援よろしくお願いします!(・∀・)オリャー