私、goriは現在の歪んだ日本の食環境を改善すべく、
ベジタリアン生活を提唱したいと思います。
っちゅーことで3ヶ月間肉を抜いた野菜中心の生活に挑戦!
野菜にまつわる色んなことをお伝えできればと
考えています。さあ皆さんもベジミベジミ!
現在
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おまたせいたしました。
半農半X塩見さんとのお話の続き第3弾です。
■「ぷりこらーじゅ」?田んぼにはチャンスがいっぱい
それにしても塩見さんの家、とてもいい雰囲気でした。
ほんとうにゆったりとした空気が流れていて。
いつまでもそこにいたくなるぐらい気持ちが良かったです。(・∀・)
ここでお話した内容は、自分にとって仕事の範疇を超えた
とってもだいじな話でした。
きっかけは塩見さんの次の一言
「ゴリさん、プリコラージュって知ってます?」
ご存じない方もたくさんいらっしゃると思いますので、簡単に説明しておきますね。
(にゃんころさんのご指摘通り、簡単な言葉でつたえよう。)
プリコラージュとはひとことでいうと
「問題を解決するために、いまあるものでなんとかやっちゃおう!」という考え方です。
そもそもは民俗学者のレヴィ・ストロースさん、という方が民族の研究をしているときに気づいたのがきっかけでした。近代人は問題に対して、「新しい」モノ、「新しい」考え方でなんとかやり過ごそうと考えがちだけど、民族はそうではない。ありあわせのもので何とかやっていこうというのが、自然な考え方のようだ・・
というのがプリコラージュの意味合いですね。
で、ゴリ。このプリコラージュ、大阪の国立民族博物館でつい先日まで行われていた展覧会「きのうよりワクワクしてきた
」でのテーマでもあったので気になっていたのです。だから塩見さんからこの言葉が聞かれたのには驚きました。
でもこれ、よくよく聞いてみると、とても合点いく話だったのです。
「例えばねここ綾部では、使われてないモノがいっぱいあるんですよ。
前回のエントリでも書いたように田んぼ、農具なども余ってますし、
かんばつ材、石臼、車輪、とかがそこらへんに落ちてたりするのです。」
これをそのまま捨てるのはあまりに「もったいない」。
何かに使えないだろうか。
役所はどんどん新しい設備、新しい仕掛けを作ります。
時にそれはその街のニーズとはあまりにもかけ離れたものとなります。
そうすると作っただけ、余剰が増え、無駄が生じていくわけです。
そういう事柄に対して
「こんなんいらんがな!」
と思うことってよくありますよね。
つまりレヴィ・ストロースのいう
近代人の考え方ととても近い発想なんです。
街に人を呼び込むためにどんどんエンターテイメント用の施設を
開発していこう!という発想。
「それとは逆の発想が必要だと思うんですね。
先ほどもいったように余っているものがたくさんある。
それを資産だと思って、新しい用途を見つけてあげれば
十分魅力的な街になっていくのだと思うのです。
たとえば先日、ある農家の方が車輪を花壇に見立てて
オブジェにしていたのです。
それがとても美しくて、感動したのを覚えています。
ああいう芸術的な感性がもっと綾部のような街に
必要だと思ってるんです。」
そして、まとめとして
「若い人、アーティスト肌の人、クリエイターの卵のような人が
もっともっと綾部のような田舎に来てくれたらと思います。
田舎で使われてないモノが、彼らなりのフィルタを通すことで
様々な使い方が生み出されていくかもしれない。
そうすればどんどん街が活性化されると思うんですね。
田舎って可能性がたくさんあるんです。
だからもっともっと田んぼに遊びにきてほしいですね」
いやー、面白いじゃないですか。(・∀・)
「今あるモノでやってみる」
という発想はこれからの時代のキモかなと勝手に考えています。
先日もう一つの仕事であるアメブロ関西
で
リノベーション事業を行っている会社アートアンドクラフトさんへの
取材
をしたのですが、その時感じたモノととても近いことを感じました。
正直な気持ちを書いておくとこの話をして、
ゴリは個人として是非何かやりたいと思いました。
企画室終了後のベジミ(名称変更予定)ではこの「プリコラージュ」をテーマにした
活動をしていきたいなぁと考えています。
まだまだここらへんは塩見さんと打ち合わせしなければいけませんが☆
さて、塩見さんとのお話は次回でラストです。
それにともない、このベジタブルミー!というブログのまとめを
書きたいと思います。
今日、明日でたまりにたまったコメントのお返事もやっていきます。
本当にいつも見に来てくれてる皆さんに
感謝の気持ちがいっぱいです。
皆さん!ほんっとにありがとうございます!
最後まで応援よろしくお願いします!(・∀・)オリャー
半農半X塩見さんとのお話の続きです。
半農半Xに関してはvol.01で大体皆さんにわかってもらえたと思うのですが、
気になるのは実際にそんなことできるの?というところだと思います。
そもそも半農っていっても簡単にできるのかしら・・
そんなギモンをゴリも抱いておりました。
そんなゴリに塩見さんはご自身の田んぼを見せながら説明してくれました。
■ 田んぼ一反でどれくらいのお米がとれるんでしょか
「米作りを始めて10年目なんですが、今年は除草の関係で、田んぼの大きさを半分の1反にしています。例年は2反ですが、無農薬なので田草取りの作業が大変で・・・。このくらいのサイズならとても楽なんですよ。」
へぇ~(・∀・)
とはいっても一反ってどれくらいの大きさなのか今いちピンとこないのが、無知な若者たるゆえん。ということで聞いてみたところ
ですって。約1000㎡ですね。でもまあ数字がわかっても
今いちそこからどのくらいの収穫量になるのかはサパーリです(´Д`;)
「あははは。そりゃわかりませんよね。
えっとね、数えてみたんですけど大体この1反の田んぼで
6000本ぐらいの苗が植わってます。で、この苗ですが、
、といえばわかりやすいと思います。つまりこの1反で、計算上ではご飯6000杯。
もちろん全てが全て、計算通り、収穫できるわけではないですけどね。
ちょっと算数の問題ですが、
単純計算して1年一人分のご飯量は1095杯(365日×3)ですよね、
ウチは子ども含めて3人家族なんでそれに3をかけて3285杯。
まあ、毎日食べるわけでもないので
と考えれば3人家族で3000杯あればいいわけです。
ということでこの田んぼからは約2年分ぐらいがとれる計算となります。
これぐらいのスペースなら体力的にも時間的にも本当に楽なんですよ。」
なるほどー!なんか具体的なイメージがわきました(・∀・)
■ もったいないものだらけ = チャンスがいっぱい
「僕は『1人1000本プロジェクト』というものをやりたいんですよ。
稲を一人1000本植えるぐらいだったらほんとうに簡単です。
で、田んぼは畑と違って、放っておけるため、作業が楽です。
都会の方のかわりに、なんなら僕が様子を見に来ていいですしね。
それくらいのペースから半農を始めれば
きっと皆さん取り組みやすいと思うんです。
半農半Xの「半農」といっても、
時間でも面積でもないんです。
少しでも植物にかかわっていくこと、
センス・オブ・ワンダー(自然への感受性)なんです。」
うんうん!それ僕も是非やりたいです。
「おっ、ほんとですか笑 是非やってください。
地方の田舎にみられるように綾部も高齢化がすすんでいて、
お年寄りの皆さんが田んぼをやめられたりするんです。
で、何も植えないまま放置される田んぼとかがでてくる。」
あら、それ勿体無いですね。
「そうです。だからもっともっと若者が入ってきてほしいですね。
農家さんのところにいけば、結構、耕うん機や田植え機など、
作業に必要な農機具をタダに近いお金でもらえたりできるんですよ。
どんどん皆新しいのにしちゃうので余っちゃうんですね。」
へー!田んぼも道具も余ってるんですね。
「勿体無いでしょ?だからチャンスなんです。
ちなみにかの有名な二宮金次郎は、
余っている苗を他の農家からもらってきて、
空き地を開墾、水を引いて、田んぼをつくり、
そうしてどんどん収穫量を増やし、
財(夢への資本)を増やしていったんですよ。」
うわ~、勤勉ですね。
でもそういう使われてなかったもの、余ってたものを
きちんと使うことは本当にいいことだと思います。
大体田んぼって借りるのどれくらいするんですか?(・∀・)
(かなりやる気になってるゴリ)
「昔は借りると年貢(借り賃)がいったのですが、
いまは借りると逆に喜ばれたりする時代ですよ。
じつは1人1000本プロジェクトに連動して、
『田んぼ団地』っていうものをやろうかなと考えてまして
大体1000本の稲がうえる田んぼ一つにつき、
年間1万円ぐらいにしようかなぁと。
いくらなら、参加します?」
やすっ!僕それやります!
「あはは、まあまだまだ来年の話で、
詳しいことは決まってませんが、
何かしら皆さんがもっと気軽に田んぼで
作業できるようになればと思いますね。
めざすは気軽に行ける田んぼです!」
いやー!ほんっと楽しそう。
話をきけばきくほど、半農を始めたくなってきました。
ふと思ったのですが
これからはいい車を持ってる男よりも
いい田んぼを持ってる男のほうがモテる時代
と、雑誌で特集されたら面白いだろうなぁ~(・∀・)
おいしいものを作ってる人は本当にカッコイイこと思います。
料理人がカッコイイようにね。農業してる人もカッコイイと思う。
ああー本当に農業やりたい。絶対やってやろう。
と、かなり胸を熱くして塩見さんの田んぼを後にしました。
次回は、塩見さんの実家でまったりおしゃべりをします。
それではお楽しみに。
「半農半Xという生き方 」の著者、塩見直紀さんを取材してきました(・∀・)
とても優しい方で、初対面の僕に、色々なコトを聞かせてくれました。
今回もいくつかにわけて、更新していきます。
■ 半農半Xとはなにか
まず簡単に、「半農半X」ということばを説明しておきましょう。
半農半Xとは何か。ひとことでいえば、「半自給的な農業とやりたい仕事を両立させる生き方」となります。
一日の半分を「農」にあて、もう半分を「X」にあてる、
文字からなんとなく、その意味合いはわかると思います。
Xというのは数学の式を思い出してもらえればわかるように「変数」の意味です。
・・・ややこしいですかね、なんでもいれておけるもの、という意味です。
つまりこのXのところには人それぞれの自分のやりたいことが入ります。
パン屋を営む、
バンドをする、
家具を作る、
本を書く・・、
などなどそれぞれが持ってるXをここにあてはめるのです。
「21世紀における2大問題は、環境問題と、自分問題(=自分探し=自分の天職は何かということ)かなと思っているんです。そういう意味で、半農によって、自分達に適したサイズの食糧を自給し、半Xによって自分たちのよさを発揮する、このライフスタイルをどんどん皆が実践できれば、きっとこの2つの問題も解決できるじゃないか!と思い至ったのです。」
このアイデアが生まれる前に
塩見さんには2つのきっかけがありました。
一つは星川淳さんの著書「半農半著」(農的生活=エコロジカルな暮らしをベースにしながら、執筆で社会にメッセージを送る生き方)との出会い。
もう一つが作家・宮内勝典さんと、詩人・山尾三省さんの対話集「ぼくらの智慧の果てるまで」の中ででてくる「バリ島モデル」。そのことばを説明している箇所を引用してみましょう。
「僕が今ぼんやりと考えているのは、バリ島型の社会です。
バリ島では朝早く水田で働いて、暑い昼は休憩して、
夕方になるとそれぞれが芸術家に変身する。
毎日、村の集会所に集まって、音楽や踊りを練習する。
あるいは、絵画や、彫刻に精魂を傾ける。
そして十日ごとに祭りがやってきて、それぞれの技を披露しあい、
村人たちが集団トランスに入る。
村人一人一人が、農民であり、芸術家であり、神の近くにも行く。
つまり一人一人が実存の実体をまるごとに生きる。
僕はこのバリ島モデルを、人類社会のモデルにすることはできないか、
過去に戻るのではなく、未来社会につなぐことはできないか
暗中模索しているところです。」
「半農半著」、
「バリ島モデル」。
この2つのキーワードがきっかけとなり、
「半農半X」という概念が生まれたのでした。
それでは半農半Xを実践している塩見さんの生活ぶりは
どのようなものなのでしょうか。
次回に続きます。
TBをいただいていたbioさん のエントリ「ベジタリアン化の理由 」がすごい良かった。
ちょっと引用させていただきましょう。
ベジタリアンというと、何やら宗教的に動物愛好心が強いから見たいに思われると思います。自分もそう思っていました。
しかし、人間を研究する者の必然の流れです。
私の大学の生物教授たち、ほとんどが、”付き会いを除いた系ベジタリアン”です。一緒に何か食べると食欲を完全に消してくれます。
たとえば、ピザ何か食べていたら、マシンガンのごとく有害物質名が出てきます。詳しく説明して頂いている間に、ピザは、ゴミ箱行きとなるのです。ときには、映像まで出してきますから、勉強になります。
すごい。近くに生物教授たちがいるのがよいですね。本当に食べる気失っていきそう・・。
ところで、人間の食べ物って何でしょうか?
昔の人が食べてみて、美味しくて、即効の致死性がないと判断した物が、食べ物となって伝わっているのだと思います。これらの食べ物を管理するのが政府の規制ですよね。
つまり、政府が規制しない限り、何も知らない人間は、何でも食べてしまっているのです。
何も知らない人間は何でも食べてしまっている・・
すごい言葉です。
あとは固定観念について。
「朝食は食べるべき」、
「1日3食食べるべき」、
「政府が出す理想の栄養摂取量」
「アルカリイオン水」などは
間違った認識なのだと。
す、すごすぎる・・(・∀・;)
確かにここらへんの話、
先日の農塾にうかがった際にも
同じような話をきいてたんです。
朝食はそこまでいらない。
朝を抜くとエネルギーがなくなるというのは嘘だ、とか
1日3食もいらないとか。
そこを科学的根拠を使って説明してほしいなぁ・・
そして最後の一言・・
食べなくて生きて行けるならそうしたいと思ってしまうほど、食欲がない謎の若者でした。
すごい・・いくとこまでいった・・
本当に食の問題を突き詰めるとこういう考えに至るのでしょうね・・。
bioさんにベジミのゲストブロガーになってほしいなぁー。
すっごい面白い話ばかり。
ってこのエントリ、何回「すごい」って言葉使ってんだ。
ただこういう話を聞くのは、
怖い気もしますね。
食べることを放棄してしまうのか・・んーむ( ;´・ω・`)
ともかくbioさんのお返事が聞きたいので
トラックバーック!
たまには、エントリのほうで
コメントの返信をしてみますか。
chemi さんからの質問。
というのがありました。
そうですねぇ・・(´Д`)
正直言うと・・
恋しいというか・・
肉を抜くのはほんと大変で、
めんどくさすぎて食べてしまいたくなることはあります。
外食、コンビニで何か買う時に
食べるものが無いんですよね。
2ヶ月経った今でさえも。現状は変わりません。
付き合いとかでお店行ったら最後ですね。
ほんまに食べるものが無い。
メニューが肉中心になってるため、
それを抜いて野菜だけにすると
確実お腹が減るようになってます。
近場にもっとベジーなお店があったり、
(しかも安めなところ)
できるだけ付き合いの相手の人に
考慮してもらってお野菜が食べれるお店に行ったり、
そういうことにいちいち気を遣うのが大変ですね。
それでストレスたまります。
本末転倒です。
最近いつもお腹すいてます。
簡単にいうと、外食やコンビニにいくと
肉の割合が多くて、食事自体がまともにとれなくなる。
腹4分目ぐらいにしかなりません。
きちんと食べたいんですよね。きちんと。
和食をきちんと食べたい。
菜食中心の和食とかであれば
全然お腹いっぱいになるように出来てるんですよ。
しかしそれはコンビニにはない。
弁当は肉を中心としたものばっかり。
もっとレパートリーつくれよ!と思います。
食事をきちんとしだすと無茶苦茶労力かかります。
自分で野菜を選ぶ
自分で料理をつくる
というプロセスを生活のなかに組み込まないと
大変です。現状一人ぐらしではないので、
そのプロセスが基本的にできてないですね。
ごちゃごちゃいってしまいました。
まとめますと。
肉は恋しくない。
ただ、肉に依存しない生活をするのが大変で
投げ出して肉を食べたくなります。
これを解決するには
菜食生活パターンをつくる必要があります。
行き着けのベジーな店
簡単につくれるベジーな料理
新鮮な野菜が買える店
一緒にやってくれるベジー仲間
これをちゃんと自分の中でもっておく。
でないと、無理です。本当に強い意志がないとできません。
こういうのって「何かをずっと続けていく」ためには必要なんですよね。
例えば「ダイエットしてやせたい!」とか「ギターがうまくなりたい!」
とかと一緒ですね。
まず一緒に励ましあってできる仲間をつくる。
手助けしてくれるお店。行き着けのお店を知っておく。
あと、付け加えるとすると
続けていったことで起こった変化のメモですね。
いやーほんと、一つのことを続けることってすさまじく
大変です。
京都農塾の倉内さんのお話
有機野菜や、無農薬の野菜など
健康、環境の問題に関して考え出すと、
お店で売ってる野菜が
どこから来たのか気になってきます。
どんなにオーガニック、オーガニックと謳っても
本当にそうかどうかはわからない。
嘘かもしれない可能性があるわけです。
そんなことを考えながら、
参加してきたのが、京都農塾。
京都農塾は農家の方に教えてもらいながら、
自分達の野菜を自分達の手で作る団体。
10~20人ぐらいのとてもアットホームなコミュニティです。
塾長である倉内さんが、こう話していました。
「自分達でイチから作るから、
それはとても大変だし、骨の折れること。
でもそこには嘘がないんです。
自分達の手で種を植え、
自分達の手で水を遣る。
自分達できちんと野菜を育てていく。
出来た野菜に対しての
理解、愛情、そして自信は
誰よりも自分達が一番なんですよね。
だから清清しい気持ちで食べれる。
それがこの農塾の楽しさだと思います。」
健康ブーム、有機野菜ブームに便乗して、
嘘をつく人達もいます。
極論を言えば、それにだまされないようにするには
自分達で作ってみるのが一番。
京都農塾はその機会を提供している
素晴らしい団体でした。